精神の作品情報・感想・評価

精神2008年製作の映画)

MENTAL

製作国:

上映時間:135分

3.7

「精神」に投稿された感想・評価

shimacchi

shimacchiの感想・評価

4.0
おじいちゃん先生の温かい診察と人間味のあるスタッフ、当事者のつながりなどの日常を丁寧に捉えた作品です。

綺麗事でまとめられているのではなく、精神科医療の現実も過不足なく描かれているのでとても好きです。
yuka

yukaの感想・評価

3.8
高橋洋氏が『チチカット・フォーリーズ』のトークで、これよりも『精神』のほうが得体の知れないものが映っていると言っていて、気になって観た

観て良かった

この人のこの瞬間を切り取ってこの順番に持ってくるんだ、という、撮影・編集の妙

誰が患者さんで誰が病院の人なのか曖昧になる見せ方

希死念慮と闘って、負けてしまった人もいたらしいということが最後に分かる
相田和弘監督作品
観察映画第二弾
「精神」

たまに見たくなる斯様な日本的ドキュメンタリー作品。

釜山国際映画祭で最優秀ドキュメンタリー賞 (PIFF Mecenat Award) 受賞
ドバイ国際映画祭最優秀ドキュメンタリー賞受賞
マイアミ国際映画祭審査員特別賞
香港国際映画祭で優秀ドキュメンタリー賞
ニヨン国際ドキュメンタリー映画祭で審査員賞

原一男のような恣意的な演出は無い。
小川紳介のような異常とも思える細部に及ぶ好奇心は無い。

精神を病むかどうかの一線。
コップに水をなみなみと注ぎ、コインを一枚ずつ入れていく。
そのコインの大きさや厚みは人それぞれ。
表面張力の限界はどこにあるのか。
慰撫するどころか、"そんなの大した事ないから"と自分の体験談で何事も測ろうとし、人の話も聞かない人はよくいるだろう。

"働かざる者食うべからず"などと嘯く自分。
腰に命綱は付いているのか、足元のちょいと下に安全ネットは張っているのか、と目を凝らしてみる自分。

精神を病んだ人達の波動が容赦なく伝わってきて辟易と見始めたのが、何のバイアスもかかっていない観察映像から徐々に自分の心の襞の様子が垣間見え出す不思議。

患者さん達の言葉の正確さに、果たして自分は自己弁護無しにどれだけ客観的に事実を語れるのかと問うてみることになる。
のり

のりの感想・評価

4.0
とりあえず、この作品を観られた事に感謝。こんな作品を残してくれた事に感謝です。

気の利いたテロップやBGMも淡々と映像が連なっているだけ、こんな事を感じて欲しいって言う押し付けがましいものも無く、ちゃんとドキュメンタリーしていた。
否定も肯定も無いからこそ、全ての人に観て欲しい、ただ知って欲しい。普段の生活のとても身近に、こういった人達が居ることを。

全てのシーンが現実であり、一通り観てきた中で、あのラストシーンを自分ならどう受け止める事が出来るのかを問いかけられているような気になって辛かった。それは未だに拭えない悪意が自分には確かにあるからだと思う。
それでいて、この映画に出ている人はきっと自分とあまり変わり無いんだろう。。
Alpacap

Alpacapの感想・評価

3.8
10年前に興味があったものの少し勇気がなくて観に行けず、やっと鑑賞できた作品。
岡山の地域密着型の精神病院が舞台のドキュメンタリー映画です。おじいちゃん先生と優しそうな女性スタッフさん数名が働いており、あまり病院ぽくないアットホームな環境。

通院している患者さんたちも、病院ではくつろいで心も体も委ねているよう。
彼ら彼女らはまっすぐ自分の人生と向き合っていて、チャーミングだったり知的だったり。こんな魅力的な方たちが精神的、経済的に深い苦しみの中にいることは本当に悲しかった。

生きづらい世の中です。
もっと質の良い治療薬が開発されて一人でも多くの患者さんが救われたら良いですね、。
エンドロールまで淡々と描かれ、感情的な部分が最低限に抑えられているのが良かったです。

都心ではまた違う問題があるように感じます。同じようなドキュメンタリータッチで、現代の首都圏を舞台にしたものも観てみたいと思いました。
chifuyu

chifuyuの感想・評価

3.0
山本先生と周りのスタッフがいい人すぎる。ひとつのコミュニティが完成されてて、理想の治療環境なんだろうな。

診療所の風景とか、患者へのインタビューとか興味深くて面白かった。
ラストのクレームジジィだけは正直胸糞悪かったので、ムカついた気分で終わっちゃって残念。どういう意図…?
正直見終わっても精神病の人への偏見はなくなってない。世の中にはこういう人たちがいるってことだけ理解しとこう。
nana

nanaの感想・評価

-
相田和弘監督のドキュメンタリー映画は初めて観ました。
岡山に実際にある精神病院を舞台に、精神病の患者、医師、スタッフ、ホームヘルパーさん達がそれぞれ抱える考え、苦しみ、喜びを描いています。

精神病院と聞くと結構無機質な雰囲気をイメージしますが、ここの施設は民家のような建物で、患者さん達が自分の家のようにそれぞれ過ごしている様子が印象的です。

患者さん達がふいに話し始める自分の境遇が思いのほかハードなもので、本当に淡々と話すので余計にドスンときました。
当たり前のことではありますが、他人に大丈夫、頑張れ、ひとりじゃないから、なんてとても気軽に言えるものではないと改めて痛感します。

最後まで苦い気持ちでエンドロールを迎え、そこに更なるショックが。
あの病院では、そして日本中の精神病院では、今日も多くの人が悩み、もがき、苦しんでいるのだろう。
独特の観察映画でドキュメンタリーを

監督し、世界的に支持のある監督が

精神医療の現場をモザイクなしで撮影。

このような現場ドキュメンタリー映画は

日本初。


2008年釜山国際映画祭&ドバイ国際映画祭、最優秀 ドキュメンタリー賞

2008年マイアミ国際映画祭・審査員特別賞

2008年香港国際映画祭・優秀ドキュメンタリー賞を受賞

2009年ベルリン国際映画祭(09年)にも正式出品

衝撃を受けました。


ドキュメンタリーは

絶対NG。

という人以外は

観て欲しい。

長いけれど

早送りしながらでも

見る価値はあります

精神医療に

関する方なら必見。

診察現場、

実際の患者の生の声が

心のどこかに

深く突き刺さります。

観察。

という形で撮影しているので

何も解さず

「人」を感じれます。


嫌な気分には

全くなりません。

「生きる」

という意味を

感じる事のできる。

素晴らしいドキュメンタリー
mtmg

mtmgの感想・評価

3.7
想田監督の観察映画の被写体との距離感って不思議だよなと思う。みんなかなり心を開いているように見えるけどどういうプロセスで撮っているのか。
山本先生の慕われ方と最後に出てくる人が印象的だった。
人薬。衝撃だった

この映画を見てわかった気になってはいけないと思った。認識すると理解するは違う。「うつ病はなった人にしかわからない」って仰ってたけど、ほんと真はその人のようにはわからない。そういう人とどう接すればいいかわからないのは、安易に答えられないほど複雑だと感じるからだと思う

彼らを自分と違うとは一切思わなかった。けど明らかに見る前と見る後で違った
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