漆原

精神の漆原のレビュー・感想・評価

精神(2008年製作の映画)
4.2
昔、仕事で精神病院に何度も行った事がある。この映画は大変リアル。リアルというか、そのまま。自分がいかに甘ったれのクソガキか、病院に伺う度に思い知らされ、恥ずかしくなった事を思い出す。

違う世界の話ではない。明日は我が身だと思った。精神を病んでも笑い、冗談を言い、映画やデートの予定を手帳に書き込み、わくわくする。自分と何も変わらない。
ただ少し、もしかしたら結構、生きづらい事情があるだけ。

正常の枠内からはみ出しても、悲観的にならなくてもいい。それで終わる訳ではないし、それだけで死ぬ訳でもない。
そう思った事を思い出す。この映画は沢山の人に見てもらいたい。特殊な人の話ではない。
漆原

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