ダス

精神のダスのレビュー・感想・評価

精神(2008年製作の映画)
3.7
監督は当初「メンタル」という仮タイトルをつけていたことが作中からうかがえる。インタビューによると、「精神病」というタイトルが本決まりだったものの、最終的に「精神」というタイトルに決めたらしい。本作品はそのタイトルが表す通り、精神病を題材にしたものではなく、精神を題材にした映画なのだ。

患者と健常者はカーテンで隔てられている。作中の患者の言葉が印象的。
患者達は、穏やかな精神状態の中で撮影されているからか私たちが考えているよりも「普通」の人に思える。患者達は非常に仲がいい。笑い合うこともできるし、冗談も言える。だからこそラストで現実を突きつけられてしまう。

特典映像の患者達の座談会は一見の価値あり、患者達が病気の苦しみが伝えられていないと批判するシーンを見て納得。
本作品から10年経って現在彼等がどう生きているか。是非とも続編を撮って欲しい。
ダス

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