ふぇいるくん

ウォンテッドのふぇいるくんのレビュー・感想・評価

ウォンテッド(2008年製作の映画)
1.0
「俺の中で何かが覚醒した時、お前らは俺にひれ伏すのだぁ」という中2病丸出しのお手軽怠け者妄想映画は特に珍しくもなんともありませんが、この映画に関しては随分遅れて来た劣化版『マトリックス』であり『キングスマン』に成り損なった怪作未満の凡作・・という評価が妥当な仕上がりです。

日常生活がうまくいかないので殺人に走る・・という、入院寸前の反社会的な人格をいかに娯楽として劇中に落とし込むか・・という事にはもちろん成功していませんが、それより何より視覚効果に頼り切ったメリハリの無いアクションシーンは、壮絶な既視感と眠気を観客にもたらす以外の効果は皆無。

登場した瞬間に「お化けが出た!」と勘違いするほどのA・ジョリーのゴテゴテメイク顔だけが悪夢のように心に残ります。