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トレインスポッティングのKRKのレビュー・感想・評価

トレインスポッティング(1996年製作の映画)
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連れに「あなたは刺さると思う」と勧められて鑑賞。どうしようもなかった。ちょうど先日観たヴィム・ヴェンダース監督の『パーフェクト・デイズ』と同じく、挿入歌でルー・リードの "Perfect Day" が使われているが、同じ歌でこうも対照的な使われ方をしているのがおもしろいなと思った。刺さった、かな、どうだろう。でも、たしかに好きな空気感の映画だ。ドラッグの話なのに、悲壮感が漂いすぎていないのがいいなと思った。どういう生き方をしたところで、倦怠ってやつはつきまとってくるんだなあと思った。豊かな生活なんてどこにもないのかも。それこそ『パーフェクト・デイズ』に対極にある世界で、役所広司演じるヒラヤマを羨みつつ、どこかケッという気持ちもおぼえていたもうひとりの自分を慰めてくれるような作品だったような気がする。まあ私はどっちにもなれないんですけどね。ダイアンが一番かっこいい。すれてるのに優等生ってずるい

アントンが「ダチだから」で悪友たちの横暴な振る舞いを咎めようとしないのが全然わからなくて、でもそれがちょっと羨ましいような気もした。私だったらぜったいに縁を切る。

これの続きってどうなっちゃうんだよという気はするけど、続編も忘れないうちに観たい。
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