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白鳥の死のkazunのレビュー・感想・評価

白鳥の死(1937年製作の映画)
3.2
バレエ学校の少女が主人公。自分の「推し」の先輩が主役を獲得できなかった為に、主役になったライバルの先輩を陥れるお話。

初めての本格的なバレエ映画らしいです。パリのオペラ座でのバレエ公演の様子もあります。実際にダンサーが出演しています。

ローズはポープレさんを母と慕っています。彼女の踊りが好きなのでライバルのカリーンさんが主役になった事が許せないのですね。でもカリーンさんは悪い人じゃないんです。単に作品の主役に向いていただけと思います。

悪い事をしてばれないかと恐れる気持ちや、カリーンさんに目をかけてもらう居心地悪さとかよく描かれていました。

舞台に立つ女達は多かれ少なかれこういうドロドロしたものを胸に抱いているのではと思わされました。

カリーンさんはガラスの仮面の月影先生みたいでした。

字幕は旧仮名遣いで縦に入っていました。
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