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ユンボギの日記のツクヨミのレビュー・感想・評価

ユンボギの日記(1965年製作の映画)
3.3
イ・ユンボギ君は10歳の少年、イ・ユンボギ君は10歳の韓国少年。
大島渚監督作品ドキュメンタリー。今作は全編白黒スチール写真を映し韓国浮浪児の手記をナレーションとして挿入した究極の反戦ドキュメンタリーとなっていました。画面に映る写真は全て韓国で大島渚監督自身が撮影したものを使用、ナレーションの手記は韓国浮浪児の実際の手記とのことで圧倒的リアル感で見る者の心を揺さぶります。
舞台は1960年代朝鮮戦争で疲弊した韓国田舎街、ユンボギ少年は病気の父親と小さな弟と妹たちと暮らしているが金もなく仕事もないので困窮しガム売りをして生計を立てていた。そんな家族がなんとか生きようと頑張る姿を少年の立場からリアルに描いている…辛いがこれが当時の現状。やはり大島渚監督は攻めた作風が際立っているなと感じました。日本映画なのに韓国の浮浪児の話を取り上げるとは…さすが
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