Natalie

アメリカン・ビューティーのNatalieのレビュー・感想・評価

アメリカン・ビューティー(1999年製作の映画)
4.0
人それぞれの闇が垣間見えた映画だった。ケヴィン・スペイシーは冒頭から
目が死んだ夫→JK好きジジイ→吹っ切れ自己中マッチョ→ジェーンを愛する父
の芝居分けが凄かった。
初めは覇気のない尻に敷かれた夫だったのに、チア観に行ってからはアンジェラを性的な目でみるおっさんと化し、それはもう気持ち悪い目つきだった、、と思ったら吹っ切れた後は筋トレに励むある意味健康そうな男性の顔つきになり(ちょっとかっこよかった)、最後にジェーンが恋していると知った時はものすごく柔和な微笑みをたたえたパパの顔でびっくり。さすがとしか。
ストーリーもなんだか哲学的な部分もあり、「美しいもので心が破裂しそうになったとき、全身を緩めそれを雨のように流すと後に残るのは感謝だけである」という言葉は印象的。
人生に病んだ時に観たい映画。
Natalie

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