EDDIE

アメリカン・ビューティーのEDDIEのレビュー・感想・評価

アメリカン・ビューティー(1999年製作の映画)
3.3
幸せの本当のカタチ。家族、隣人、変人、さまざまな人が関わり合い、触れ合うことで選択肢が広がる。そして、秘めたる自分が顔を覗かせる。レスターは最期幸せだったのか。

ケビン・スペイシー演じるレスター・バーナム。リストラに遭い、妻や娘からは腫れ物扱い。リストラはともかく家族からの扱いは日本人でもよくある話かもしれない。そんな核家族の話。
そんなレスターは、娘ジェーンのチアリーディングの部活を観に行ったときに、ジェーンの同級生であり親友のアンジェラに不思議なときめきを覚えてしまいます。妙に魅力的で、妻ともご無沙汰で愛も何もない彼は彼女に恋をしてしまうのです。

まぁそれからのレスターは42歳にしてティーンエイジャーに入れ込んでしまい、もはや気持ち悪さも感じてしまうぐらい。だけど、アンジェラとジェーンの会話を盗み聞いたことをきっかけに、日々体を鍛えることに。

結果としては、普通の女の子ではない、とにかく特別でありたいアンジェラの想いと合致し、2人は愛を確かめ合う仲に。
ラストのレスターの表情は笑っていました。それまで家族に見向きもされなかった彼は、最期に幸せを掴んだんでしょうか。とても記憶に残る衝撃的なラストでした。

全体的にとても美しい映画だなと。セリフの一つ一つも印象的で、特に不動産屋の妻キャロラインの繰り返し自分に言い聞かせるあのクセのある役柄。
とはいえ、好きかどうかというと私の好みではありませんでした。アカデミー賞作品賞をはじめとして軒並み総なめ。映画として素晴らしい作品であることに変わりはないでしょうが、また観たいかと言われるとさほど…ケビン・スペイシーの演技は素晴らしいけども、印象には残るけども、だけどもそんなにハマらなかった、個人的にはそんな映画でした。。
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