赤い扉、赤いバラ、赤い車、血、赤いものが印象的。
サラサラと砂時計の砂が上から下に落ちて行くように、少しずつ落ちていく人間の心。
偽物の自分の鎧を剥がす。
そして手に入れた自由。
娘の友達にメロメロになるあたり、正直不快感しかなかった。
特にケヴィン・スペイシーだからそう感じるのかもしれない。
あの顔がなんとも…。
しかし、その娘の友達のある一言からトレーニングに打ち込み、日に日に筋肉をつけていく姿はアホらしくもあり、自分の気持ちに正直に生きているように見えてなんだか少し羨ましくもなった。
自分でもビックリするくらいの隠れた才能に気付くことって、そう簡単なことじゃない。
それに気付けてからの時間は気付いていなかった頃の時間とは全く違うだろうなぁ。
それを理解できる日がいつか私にも来るといいな。
幸せだと言えることが大事。
どんなに高級なソファーより、人生の方が大事だ。
胸糞悪い内容なのにコメディっぽく見えて、そこがこの作品の面白いところかと。
なぜか笑えてしまう、これがケヴィン・スペイシーの力か。
34/2020