エリーン

アメリカン・ビューティーのエリーンのレビュー・感想・評価

アメリカン・ビューティー(1999年製作の映画)
4.8
論理的建設的思考が通用しない家庭に育つと、より味わい深く鑑賞できる映画だと感じた。
ジェーンがリッキーと出会うことによって、自己肯定感が高まり段々とメイクが薄くなってゆき、自己肯定感を無理矢理マウンティングや虚構のイメージで作り上げていたアンジェラはどんどんメイクが濃くなってゆく様は、リアリティでしかない。
アンジェラが処女を告白するシーンから、狂気からはたと目が覚めたレスターがジェーンのことをアンジェラに聞くことで、改めて娘の存在(実はただの女の子だったアンジェラと重ね合わせて)を思い返すシーンはとても美しい。
ハロウィンの仮装をする小さなジェーン、楽しそうに笑うキャロリンの、レスター最期の回想に涙が溢れた。
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