ジョー

恋におちたシェイクスピアのジョーのレビュー・感想・評価

恋におちたシェイクスピア(1998年製作の映画)
4.5
え!っていう俳優がいっぱい。片耳だけ真珠のピアスつけたコリン・ファース…いいじゃねえか…。若いころのグウィネス・パルトロウのナチュラルな佇まいが爽やか。

物々交換みたいに取り交わされる結婚にゾッとする。人権の欠如。芝居に立てない女。なぜ古今東西こんな部分が似通うのだろう。そこで生きねばならず、時に男の仕事をする女もいる。女王とケントの会話。自由なる離婚と結婚がしたいね。芝居そのものが常に権力者や社会によって扱いが変わる。芝居を嘲り、金儲けにしか目がいかなかった人が芝居に魅了されることも、反目しあっている人々が芝居という芸術家としてのプライドで協力し合う。恋愛映画であるわけだが、シェイクスピアとヴァイオラの恋愛がややだれた中盤まで、後半で息を吹き返した。

中世の世界観や小道具が興味深かった。こういうのは見ていても楽しく、文章では得られない楽しみ。
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