magnolia

暗黒への転落のmagnoliaのレビュー・感想・評価

暗黒への転落(1949年製作の映画)
4.9
ひゃー、ボギー様×法廷モノ、大演説在り、嬉しすぎる

いつもと違うボギー様も良い、少し被せて畳み掛ける話し方でなく、相手のペースに乗ってあげる大人の余裕が光る、だいたい、冒頭で一言も話さない彼女に負けまくる可愛さよ!このロマンスが薄く差し込まれる量も絶妙で物語も良く出来ている

キレやすい若者の生まれる背景が焦点、世の底辺をさらう社会派法廷劇で、キレイごとにすぎる感もあれど内容濃く見応えがある、ラストは本当に大どんでん返しで驚いた

主人公に「実は事の次第が未だ良く分かってないのではないか」と思わせる僅かな他人事感があり、演技ならかなり凄い

犯罪者の運命の一端を内側に感じる主人公の心情がキリキリと迫る、全てが社会のせいではないが、そうした眼差しを持つことが「優しい社会」なのではないかー考えさせられる一作

[ mea culpa ]
[ make me proud of you ]
[ live fast, die young ]
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