暗黒への転落の作品情報・感想・評価

「暗黒への転落」に投稿された感想・評価

ボガートは喋りすぎだし、説教臭いのもなんだかな〜と思っていたらラストショットで全部吹っ飛んでしまった。最高すぎる。
ekun

ekunの感想・評価

5.0
法廷内を社会の縮図に思わせる終盤の演説は、よくある言説にも関わらず、回想で語られた物語を通じて観る側に痛切に訴えてくる。『暗黒街の弾痕』の濃霧が立ち込む刑務所を想起した。

冒頭の夜の街とラストの白。ボガードとジョン・デレクが横並びで立つところを上から撮ったショットが印象的。
この映画、法廷劇が中心だが、弁護士ハンフリー・ボガートが法廷で傍聴人に向かって「You…,You…,and You!」と指差す場面を見て、「ブラックモアズ・レインボーの武道館コンサートで観たロニー・ジェームス・ディオ(vo)も同じようなパフォーマンスをしていたなぁ~」などと映画と全く関係ないことを思い出してしまった(笑)
…それほど、集中できない映画だった(^_^;

映画自体は、法廷を舞台にしながら、過去の出来事を回想シーンで描いているのだが、どうも集中して楽しめる映画展開でなく、やや残念な感じだった。

冒頭で「警官の吹く笛の音」・「銃撃戦の音」から始まるので「おっ、面白そうな予感」と思ったが、警官射殺事件の犯人捜査が「過去に犯罪歴のある者どもを集めろ!」という非情にナンセンスな捜査方法で進められ、その中に容疑者ロマーノ(ジョン・デレク)も居た。すると「ロマーノが警官を撃ったのを見た」という怪しい目撃者が出現したりしながら、裁判シーンに入っていく。
刑事はロマーノを真犯人と決めつけるが、弁護士モートン(ハンフリー・ボガート)は偏見で裁判することはまかりならん…と被告人ロマーノの過去を語り出す。
この過去の物語が途切れ途切れに語られて、本当に救いようのない男に思える被告。観ていて、「こんな救いの無い男は何なんだ?」という気持ちになるあたり、映画を観ていて楽しくない要因かも知れない。

ハンフリー・ボガート主演、ニコラス・レイ監督作品ということで期待したが、自分にはどうも感覚が合わない映画であった。
コハク

コハクの感想・評価

3.9
ニコラス・レイ作品もこれで4本目の鑑賞。法廷論争という形式をとっているものの、純然たる法廷モノとして観ると面白くない。検察もボギー演じる弁護士も時に饒舌だが、決して論理の組み立て方であっと言わせるタイプの映画ではない。
むしろテーマは論理以前の感情である。貧民街の不遇な青年を、たとえ何度裏切られても支え続ける弁護士。結論として当人がシロかクロかはさておき、性急にワルモノと決めることなくまずは彼らに寄り添う度量の尊さを、ボギーの一見無粋だが人間味のある演技が際立たせる。
『夜の人々』や『理由なき抵抗』に比べるとかなり荒削りの映画だが、ラスト20分の展開と緊迫感はさすがニコラス・レイ。そして冒頭の夜の街の警邏の場面と、最後のシーンの光と闇の使い方がすごい。オーソン・ウェルズの『オセロ』(1952)の終盤と同様、神秘的な荘重さの中に一種暴力的な躍動を孕んでいて、カラー映画に慣れ親しんだ我々の目には極めて斬新に映る。

▼ここからネタバレ。
シナリオの白眉はなんと言っても最後のどんでん返し。実はボギーが弁護していた青年は弁護士に嘘をついていて、実は本当に事件の犯人だった。ここにきて映画は「社会から周縁化された人々をどう包摂するか」というテーマを一挙に極大化する。ほら見たことか、悪い若者たちに甘くすると自分が馬鹿を見るんだと言わんばかりの厳し視線に対し、ボギーが社会の責任を訴えて酌量を求める演説は重い。死刑台へ向かう青年の背中を見守るボギーと、そんな彼を支える妻の微笑みが胸を打つ。

4/4
自宅PC
yoichiro

yoichiroの感想・評価

3.3
2月6日 DVDで鑑賞
ハンフリー・ボガードが自らのプロダクションで製作した社会派ドラマ。不幸な境遇で犯罪者となり、殺人容疑をかけられた移民の青年と、それを法廷で弁護するスラム出身の弁護士との関係が、時系列を前後しながら描かれていく。
弁護士によって語られていく青年の過去は、一度転落すると底辺から這い上がる事の出来ないアメリカ社会の厳しい一面を見せているが、そんな社会派な展開をひっくり返してしまうラストが苦い。観終わって、救いの無さに愕然とする。
うまる

うまるの感想・評価

4.0
ニコラス・レイは男女が出会ってから互いの事が気になりだし、キスするまでの間の取り方が絶妙。

最高のラスト!
ptzkk

ptzkkの感想・評価

3.0
ラストのボギーが語るメッセージの為の映画。ほぼ全編、回想シーンなのだがそれがあんまり面白くない
fk

fkの感想・評価

4.5
仕事を無くしたニックが家を出ていくところが印象的。手

ラストショット
警官殺しで捕まった移民2世の青年を救おうとするスラム出身の弁護士をハンフリー・ボガートが渋く演じる犯罪ドラマ。100分の尺でミステリ、社会派ドラマ、法廷サスペンスを盛り込み、端正な構図で見せる。同様の題材でジャン・ギャバンとアラン・ドロンが主演した仏映画「暗黒街のふたり」と見比べると、お国柄や「作家性」の違いがよくわかる。
2018.6.30 DVD(字幕)
のん

のんの感想・評価

3.0

ーーハンフリー・ボガート主演の法廷ドラマ。スラムから這い上がった弁護士が、同じ境遇から悪の道に走った青年を弁護する姿を描くーー


この青年ときたら本当に心が弱くてどうしようもないんだけど、この頃の映画は不良少年を育てた「社会」にフォーカスする作品が多いと思う。これもそのうちの一つ。

散々ワルしてきた(映画でだけど)ボギーが弁護士というのがミソ。

喧嘩みたいな法廷劇は証拠がはっきりしてなくてちょっと不満。
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