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暗黒への転落のtのレビュー・感想・評価

暗黒への転落(1949年製作の映画)
4.0
敏腕弁護士・ボギーがチェスの駒のように陪審員を鮮やかに攻略していく法廷劇かと思いきやそうでもない。
半分ほどを占める回想パートは「夜の人々」「理由なき反抗」を思い出す寂しげな男女のメロドラマ仕立てでベタながら大変良い。ヒロインが登場シーンからいかにも薄幸な少女でレジ越しの出会いが美しい。
ニコラスレイの演出には常に高低差への意識があるようで法廷内やキャバレーのわずかな段差にもドラマを感じ取ってしまう。終盤、2人を捉えるカメラが上昇し遠ざかっていく様に鳥肌。ENDが出てからが本番
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