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観察 永遠に君をみつめてのmaruのレビュー・感想・評価

観察 永遠に君をみつめて(2007年製作の映画)
3.0
何となくながら視聴。
後半はちゃんと観ました。


子どもの頃からずっとただ観続けていた男と、観られ続けていた、実は観せ続けていた女のお話。

実生活の恋愛においてはどちらも完全受け身で心ここにあらずなままに子まで成す。
でも結局事実を知り直接的に傷付けられた男の妻は男を捨て、多分自分を愛してはいないことに気付いていた女の夫は沈黙を守ったまま死ぬ…

『え、結構どっちも静かにかなりヒドイ人間では?男は完全ストーカーだし』『バレないようにしやがれ、望遠鏡は逐一しまっとけ、もしくは観終わったらズラしとけ』なんだけど、『静かに』だからなんだろうな… 叶わない初恋を貫いた感があるんだよね。『いやちょっと待て、解せぬ』なんだけど。

早くに両親を亡くすこととなった女の娘だけは、傷付かずに済んだと思われるのは救い。私が娘なら『このオジサン、ママのことが好きだったんだ〜』『ママ、美人だからなぁ〜』と理解する。

離婚して母親と共にいる男の息子も、事実は知らずにいてほしいと願う、けど、多分いつかは知るんだろうな… 気の毒だ…





何にせよ、『観察』ってタイトルは副題含め、イマイチなんじゃないかなぁ… かなり。

男のキモいほどの執着と女の自覚があるんだかないんだかなしたたかさを、初恋っぽく、純愛っぽく観せるのは成功してる気がするから、タイトルも頑張ってほしかったなぁ~
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