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悪は存在しないのmaruのレビュー・感想・評価

悪は存在しない(2023年製作の映画)
3.8
タイトルが何だかずっと気になっていて『悪は存在しない、悪は存在しない』と何度も内心で唱える感じで観ていたのですが…ラストは『?!?!???』で目を見開いちゃいました…
『まさか、コレで終わる?』と思ったら案の定で、一人で鑑賞していたのですが、隣の人に「ラスト、どういうことだと思います?」と聞きたくなりました、我慢したけど。

で、帰り道々ココに来て、いくつかレビューを読ませていただきましたが…まぁそりゃそうなんですが、わからない。
観客に委ねているからなんだろうけど、考えりゃわかるからなのか、考えてみなよってことなのか…

で、私はですねぇ『何で落ちるとこまで締める必要が?』ではあるけれど、自然に近付き過ぎた人間に、それが娘であろうが受けるべき報いをあえて受けさせた、それを彼が止めようとしたから締めたのかなぁ?と… 自分と同格かそれ以上の体格の良い人間の動きを止めるにはアレしかなかったのかなぁ?とか…
娘に関しては『怪我はするけど、死にはしない』という予測もしていたのかなぁ?とも思ったり… 『熊だと違ったかも?』とか…
死にはしないとして、でも「ソレって父親として、どうよ?」とは思うけれど、正直変わった人だったからなぁ… 「自然の摂理、怖さを学ぶ最良の機会だ」と考えてもおかしくない気がする。


で、タイトル『悪は存在しない』をまた考えちゃうんだけど… わかんない…

私の考察がまぁまぁ合っているのであれば、確かに巧という人間は悪ではないと思うし、東京から来ていた二人は結構良い人たちで悪ではなかったと思うし、でも社長と壁に飾ってあった絵と同じ格好してたオッサンは「まぁまぁな悪では?」と言いたい、けど、アレも似たような人間はきっと山のようにいるよなぁと思ったり。

補助金目当て… いっぱいいるから悪じゃない、ではないんだけどね。


とにもかくにも、すごく大きな何かがある訳ではないのに最後まで飽きずに観ていられて、ラストに向けては緊張感もあって、ラストは目を見開いた映画でした。
自然との共存とか、結構な人がやっちゃってたっぽい補助金目当ての行為についてとか、親としてどうなんだとか、考えさせられたので良い映画だったのかな。



あ、学童は絶対お迎えじゃなくて子どもだけで帰宅することはあるのではないかなと思います。学校から1年生でも一人で帰るのと同じように。
親が「絶対迎えに行く」と言っているなら別だとは思いますが。
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