☆奇妙なな形の愛情を何十年にも渡って追いかける2部構成で、スローで静かなテンポだが、前半ラストワンシーンの予想外の展開から、どんどん先が気になって仕方なくなった。構成が素晴らしい。
☆複雑な家庭環境でも、心の温かな拠り所があったことと、交差して交わらない切なさや虚しさが凄い。
☆異常な価値観をもった登場人物たちに驚く。ストーカーを許す父親は現実にはありえなくて可笑しい。
☆さらにヒロインの方が狂気的な雰囲気を醸し出しているのが面白い。
☆色んな窓が印象的に映されていて、主人公の心の拠り所や内側を暗示しているようだった。
☆大人も子どももどこか大きな欠点をもった不器用なキャラクターばかりで、まっすぐさに心打たれる。
☆脇を固める俳優勢が、今は主役を張る人ばかりで豪華。
☆女の子の実家がお金持ちという設定だが、とってつけたようなわざとらしい家具の感じが嘘っぽくて残念。
☆終盤に明かされる、手紙の優しく包み込む文章が、美しく感動する。
