kamekichi313さんの映画レビュー・感想・評価

kamekichi313

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華やかな女豹(1969年製作の映画)

3.5

☆異なる美しさの2人の女性の静かな争いが、感情があふれでていて良かった。最後まで華やかさが凄い。
☆どこか陰をもっているキャラクターの深みある描写が、人間的で印象に残る。
☆日本なのに、60年代全盛期
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ゆるキャン△(2022年製作の映画)

3.5

☆大人になった野クルメンバーが再結成してキャンプ場をつくる、癒し満点ほのぼのストーリー。もはやDASH村でしかない展開。
☆ゆったりとアウトドアをくつろぐ雰囲気で、薬のように心も身体もほっこり温まる心
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コンフィデンスマンJP 英雄編(2022年製作の映画)

2.5

☆今回も舞台が、マルタ島という歴史情緒もありバカンス気分たっぷりのロケーションばかりで、豪華で華やかな雰囲気が楽しい。石造りの巨大要塞なような都市の映像だけでも凄い。
☆最後まで誰が騙し合いの勝者か分
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ある公爵夫人の生涯(2008年製作の映画)

3.5

☆イギリスの階級制度の古きよき時代の、一人の美しい娘の苦労話。お互いの利害のため駆け引きをする人々の感情がリアルに現れている。
☆着飾る衣装の作りが、高級さも華やかさもチューリップ型のドレスのデザイン
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私にだってなれる! 夢のナレーター単願希望(2013年製作の映画)

2.0

☆予告編のナレーターというニッチ市場で上を目指すストーリーは、他に無くて新鮮だった。ただ見せ場がなく、動きがないのが残念。
☆ナレーションは男性声優しか選択肢ににない時代があったことは知らなかったし、
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13 ラブ 30 サーティン・ラブ・サーティ(2004年製作の映画)

2.5

☆13歳の少女が突然30歳になって夢を全部叶えていたら、というラブコメ。大人になったから分かる当たり前の幸せというテーマがシンプルに温かい。
☆特に捻りのないベタな展開。
☆80年代とy2Kカルチャー
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ザ・ランドロマット -パナマ文書流出-(2019年製作の映画)

2.0


☆パナマ文書という国際問題を元にしたストーリー。教育ビデオのように噛み砕いて説明してくれている感じはあるが、不透明さが問題の核心なだけに内容を追って理解するのが難しかった。
☆ボート事故での夫の死か
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そして、バトンは渡された(2021年製作の映画)

4.0

☆大人の都合に翻弄される子どものストーリーは、温かさもあるのに、運命に流されても健気に育つ姿が切ない。子供の視点で見た親たちや大人の存在を深掘りしていて、その意味を考えさせる映画。
☆貧乏でも血が繋が
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ソング・トゥ・ソング(2017年製作の映画)

1.5

☆ストーリー性があまりなく、アート要素の強いの音楽業界のフォトジェニックな三角関係恋愛劇。2時間だらだらしていて特に序盤は退屈だった。後半になってようやく大人という人間の救いようのない感情が見えてきて>>続きを読む

インセプション(2010年製作の映画)

5.0

☆夢に入りこむプロが、愛する者のために夢で思考を植え付ける前例のないミッションに乗り出すSFアクションサスペンス。複雑で緻密な世界観や先の読めないプロット、インセプションをするという倫理を越えたストー>>続きを読む

彼女が好きなものは(2021年製作の映画)

3.5


☆腐女子とゲイの高校生が、瑞々しく素直な心のまま新しい恋愛や性愛についてがっつり掘り下げていて、新鮮さがある。
☆数人での会話のシーンでは、固定カメラ回しで、背景の台詞のないグループの人たちも想像
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めぐり逢いの予感/北京ロマンinシアトル(2013年製作の映画)

3.5

☆気が強いが愛情深い愛人妊婦さんと運転手との大人なラブコメ。
☆タイトル通り、映画「めぐり会えたら」のオマージュシーンががっつりと登場して、胸が高まる。
☆中国の婚外子に戸籍を認めない制度が大きな背景
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ハケンアニメ!(2022年製作の映画)

3.5

☆アニメ業界の監督に焦点を当てて、いろんな立場の沢山の人間が膨大な時間とエネルギーをかけて1本のアニメを完成させる情熱と汗がひしひしと伝わる。真に迫る言葉や製作工程が果てしなくて観ていても圧倒される。>>続きを読む

サイダーハウス・ルール(1999年製作の映画)

4.5

☆愛情について、孤児の青年と医師との特別なかたちでの交流を描いた優美な物語。
☆人里離れた孤児院の心優しい大人と素直な子供たちの落ち着いた温かい世界観と切なさと喪失感の描きかたが綺麗で、見いってしまう
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フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ(2015年製作の映画)

2.5

☆普通の女子大生と大企業社長が、わけありの恋愛契約を交わすストーリー。刺激の強い関係性や描写が人間の闇の部分をみせていて生々しい。
☆青く深い質感の映像とクールで知的な雰囲気が印象的。ダークな色使いの
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あなたに出逢ったアイルランド/ファインディング・ユー あなたに逢えてよかった(2021年製作の映画)

1.5

☆ごくありふれた人気俳優と夢追いヒロインのティーン向けラブコメ。特に個性無く、新鮮なのはロケーションくらい。
☆アイルランドの田舎町の緑の絶景と解放感ある雰囲気を、バカンス気分で楽しめる。
☆カラフル
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屋根裏のアーネスト(2023年製作の映画)

2.5

☆素直で優しいわけありのお化けおじさんと繊細な少年の友情が、楽しくてどこか切ない。喋れないという設定が、ほどよい障壁になっていて心地よい。
☆キッズ向けの全部詰め込んだ映画だが、同じシチュエーションで
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チャタレイ夫人の恋人(2022年製作の映画)

2.5

☆家柄のある貴婦人が使用人と恋に落ちるドロドロ恋愛劇。
☆緑みのある淡い映像の質感が、上品で綺麗。暗い室内に温かく照らす窓からの光や照明もキラキラしていて良かった。
☆階級制度ある時代のアイルランドの
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ちひろさん(2023年製作の映画)

3.0

☆港町のスローライフな独身女性のほのぼのストーリー。わけありの過去と子供みたいにはしゃぐ現在の姿のギャップが魅力的。
☆孤独を恐れて自ら孤独を選んでしまう、人間の弱さを優しく見せていた。
☆こんな女性
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アルゴ(2012年製作の映画)

4.0

☆事実を元にしたプロットだからか、イランの占拠された大使館からアメリカの外交官を民間人に偽造救出劇は終始ハラハラして心臓ばくばく。歴史的な2国間の溝をより理解できて良かった。膨大な国家予算を使った嘘は>>続きを読む

ザ・インタープリター(2005年製作の映画)

3.5

☆国連通訳者という着眼点が珍しく、ずっとハラハラさせられる臨場感ある暗殺サスペンス。知的で洗練された内容と黒を基調としたシックな深みある映像。
☆序盤から大量虐殺、テロ、陰謀など社会的テーマが続く。
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ナイブズ・アウト:グラス・オニオン(2022年製作の映画)

3.5

☆豪華絢爛なリゾートパーティーでの華やかサスペンス謎解き。最先端の科学を使った密室劇も見所。2時間越えなのにあっという間で最後まで怖すぎずポジティブに楽しい。
☆オープニング10分のマイルズからの謎解
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映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ(2016年製作の映画)

3.0

☆東京の街中に生きる、最低賃金の人たちの現実の生活と死。頑張っても何もない階層社会で、いのちを削って働いても社会に居場所を見出だせない、静かな叫びを見せられた。
☆キャラクター説明のための無駄な会話が
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おいしい家族(2019年製作の映画)

3.5

☆お父さんが死んだお母さんに変わってしまうエキセントリックな家族ドタバタコメディ。テーマには今時のジェンダー観が取り入れられていて新鮮。
☆ヒロインのシーンや女性の服装、インテリアや小物、看板などフレ
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シーズ・ガッタ・ハヴ・イット(1985年製作の映画)

2.0

☆男女の恋愛観をアート性高くストーリーにした映画。カメラに向かって語り出すドキュメンタリータッチの撮り方はシュール。女性が何股もかけるという特に何も起きないストーリーは退屈。
☆夏服×黒人たち×ブルッ
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ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密(2019年製作の映画)

3.5

☆ザ定番もののイギリス的探偵映画。大作家のお祖父ちゃんが殺されるサスペンス。
☆屋敷のなかで、家族への事情聴取を中心にして回想シーンから段々と真相に近づく展開。あと何分しかない!という時限式トリックは
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エース・ベンチュラ(1994年製作の映画)

1.5

☆動物専門の探偵が、アイドルイルカの失踪依頼から大事件に巻き込まれていくコメディ。肝心のプロットが適当なので、あまり内容には引き込まれなかった。
☆オープニングからガラス入りの配達物をめちゃくちゃに潰
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人数の町(2020年製作の映画)

3.5

☆巨大なカルト団体のような不気味な町の生活のお話で、ゾッとする内容なので夢中で観てしまった。脚本が面白い。拉致されたり勧誘されて戸籍を消され、身体にチップを入れられて番号として扱われて、無機質な空間で>>続きを読む

人間の値打ち(2013年製作の映画)

3.5

☆ひき逃げ事件と投資大損失が起きる日までの半年間を、絡み合う2家族の1人づつの視点から何度も繰り返し見せる手法は、構成が面白くて引き込まれた。本のようにチャプター分けされていて、重要な出来事は別のアン>>続きを読む

人間失格 太宰治と3人の女たち(2019年製作の映画)

3.0

☆太宰治の狂った人生と人を狂わせた晩年を、ドラマティックに独特の世界観で魅せる作品。
☆色やもの使いが蜷川実花ワールド全開で、全ての絵が毒々しいくらいビビッドな眼鏡で世界を観ているような芸術的映像。ビ
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デュアル・ラブ(2021年製作の映画)

1.5

☆表の顔トップモデルと本当の顔小学校教師のヒロインの、ギャップにときめく。チェンジするときの華麗な動作や変化の大きさは見所。
☆設定は華やかで視点なのに、ただのラブロマンスものでありきたり、展開ものろ
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ローズ島共和国 ~小さな島の大波乱~(2020年製作の映画)

3.5

☆天才的な発想で、はじめは2人だけでプラットフォームの島を作って、人が集まって独立国を作ってしまった男のドラマチックな話。半世紀以上前の実話に基づくということに驚く。
☆段々と島は孤立していって、家族
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カフェ・ソスペーゾ ~優しさがつなぐ一杯~(2017年製作の映画)

1.0

☆コーヒーが暮らしの活力と社会的な人のつながりとして根付いているイタリアナポリの、面白い文化を知れた。お喋り好きで伝統的な家族や土地を愛する価値観を感じる。コーヒーが人生の一部になっている数人の人にイ>>続きを読む

恋をするなら今宵のディナーで(2022年製作の映画)

3.0

☆食事会で出会った2人の女性と2人の男性がもしも選んだ相手と別の人同士カップルになっていたら、というプロットで、Aの世界→Bの世界→Aの2ヶ月後→Bの2ヶ月後→、というように構成されていて、初めて見る>>続きを読む

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