かずま

スーパー!のかずまのレビュー・感想・評価

スーパー!(2010年製作の映画)
4.4
ナメてた。SUPER裏切られた。

ジャケ写から滲み出る圧倒的B級感。
「キック・アスまがいのバイオレンスコメディやろ。お盆の幕開けにもってこいじゃ。」
ナメてた。SUPERナメてた。

今ならMARVELのどのヒーローのTシャツよりクリムゾンボルトのものを買いたい。
要らないんですけれども。
”纏う”っていう意味においては1番スッキリして心地が良いから。

境目がドロドロというかもはや共存してる”犯罪者ヒーロー”。🔨
圧倒的にリアル。世の中の”ヒーロー”なんてそんなもんで。

少年時代にアンパンチとウルトラマンビームのコマこそが正義の記憶として刷り込まれる僕らは、そこを掘り返すのに何かのキッカケがいる。
普通に育ってても、現実世界にある矛盾にどこか気づくわけで。

人生ボロボロのおっさんが、神の啓示を受けて勘違い上等、愛する妻のためにレンチを振り回す🔧

知ったこっちゃねえ。
麻薬から割り込みまで、どんな際どい球でも、勝手に設定した大義の守備範囲に触れたなら所構わず殴り倒す。笑

いいね。
相棒のエレンペイジ扮するボルティーは狂気が過ぎていて、これもある意味リアルだよね。正義は時に狂気。
結末も何もかもリアル。

こんだけ夢を削ぎ取って現実に寄り添った作品にしながら、それでも人生って捨てられないよなって思わせる作品哲学。

”コマとコマの間”

うまく表現したもんだ。
日頃思い出すのは、写真や動画に残ってない場面、会話だったりするんだよなぁ。🤳

ウイルス性胃腸炎で寝こむお盆も、この作品観れたので半分満足です。笑
かずま

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