ここに登場する全員に誠実さを感じる作品でした。
父として、夫として、精神分析医として、誠実に生きるジョヴァンニ。
夫・娘・息子を信頼し愛する母親パオラ。
勉強に、スポーツに、恋に、誠実に取り組む娘イレーネ。
思春期のまっただ中ながら、優しい気持ちを持ち続ける息子アンドレア。
そんな「理想」とも思える家庭に起こった悲劇と、そこからの再生をこの作品は淡々と描いていきます。
子供を持つ親として、夫として、人間として、必見の作品です。
特典映像では、カンヌ映画祭でのパルム・ドール受賞シーンがありましたが、監督兼主演のナンイ・モレティの誠実な映画作りの姿勢が垣間見れます。