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ボルベール <帰郷>のeomaのレビュー・感想・評価

ボルベール <帰郷>(2006年製作の映画)
4.1
母と娘。姉と妹。そして隣人。女と女の絆はとっても強い。それぞれの苦しさを抱え、ときに苛立ちをぶつけながらも、手を取り、支え合って生きていく女たち。"帰郷"を唄うライムンダの姿に涙が出ます。
これは女たちの物語で、本当にろくでもない男しか出てこない。笑 でもね、女の苦しみなんて男には救えないんだという意味では、この描き方が正しい気がする。

映像はとってもきれい。花柄のワンピースにそれぞれ鮮やかな色のカーディガンを羽織り、カラフルなエプロンで働く。全体的に柄オン柄で彩度高めのファッションが素敵。
田舎の村から都会へ向かう道に並ぶ、風力発電の巨大や風車たちが妙に印象的。

ラストが微妙という評価もあるようだけど、わたしは好きです。そうやって人生は続いていくものだから。

公開当時見に行って、やっと2回目見れました。よかった。
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