マイノリティ

ミッドナイトクロスのマイノリティのレビュー・感想・評価

ミッドナイトクロス(1981年製作の映画)
4.4
めちゃめちゃ良かったです!

低予算ホラー映画の制作スタッフのジャック。
彼は音響を担当しています。

ある夜、風の音を撮る為に夜の川に出掛け録音していると猛スピードで走って来た車が桟橋を突き破り川に転落します。

咄嗟にジャックは川に飛び込み助手席に居た女性を救い出します。

その女性サリーは助かりましたが同乗者は死亡します。

この同乗者は次期大統領候補の知事で翌日ニュースに報道されます。

ジャックはサリーに知事との関係を問い詰めますが彼女は何も言いません。

不審に思ったジャックはたまたま録音された事故の音を繰り返し聞きます。

そしてジャックは確信します。

これは事故では無く故意に起こされた事件だと・・・。

ジャックの推理や視点が映画や音響に携わる人ならではで上手い演出だと思いました!

事件の真相が明るみに出るにつれ、ジャックとサリーの命を狙う人物も現れ、サスペンスとしても楽しめます!

そして彼の職業に結びつく切ないラスト。

この結末は他に類を見ないと思いました。

正義感溢れる爽やかな好青年ジャックをジョン・トラボルタ。
少しヌケた感じが可愛い女性サリーをナンシー・アレンがそれぞれ好演していました!

監督はブライアン・デ・パルマです!
やっぱり彼の作品はいい!

随所に見られる凝った撮影もスリリングで緊張感あるものになっています!

もっと取り沙汰されてもいいのになぁ。と思う良作です!