嫌いだと思いつつも気付いたらいくつも見てて結構好きかも？となっているデパルマちゃん。
この作品は、そんなデパルマちゃんでも今まで見た中では一番好きでした！
映画の音響効果の仕事をするジャックは、夜中に橋で録音をしていた際に車の事故を目撃する。慌てて川へ落ちた車から乗っていた女性を助け出すジャック。女性はサリーという美人で、ジャックは一目惚れしてしまう。しかし、彼が後に事故当時の音声を聞いているとそこには銃声が録音されていて......。
美女と出会って事件に巻き込まれるという典型的なサスペンスですね。
しかし音響効果という特殊な職業とデパルマらしい映像の工夫によって、ありきたりではない独特な世界観がしっかり作られていて楽しかったです。
ストーリーの筋は事件の犯人を追うというものなんですけど、かといってミステリ要素はほとんどないです。
それより本作の見所は、主人公のヒロインへの恋心と、主人公が重い過去に向き合うところですね。その2点が重なり合って親指を立てながらぐるぐると回転するクライマックスのシーンは涙なしには見られませんでした！(T2観たせいで最近このテンプレ使いすぎか)。
とともに、深い余韻の残るラストは忘れ難い......というかむしろラストが強烈で他のシーンみんな忘れちゃいそうなくらいですよね。
正直、中盤はやや中だるみ感があったものの、最後で全て吹っ飛ばされて傑作と言うしかなくなるタイプの作品でした。好き。
