ドンチードル

大樹のうたのドンチードルのネタバレレビュー・内容・結末

大樹のうた(1958年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

過去二作を観てると母親(女性)の立ち位置が報われなくて、今作のアパーナも文化的だか宗教的な理由でこんな結婚を迫られてしまうなんてな…と思ったりもしたけど、この唐突な結婚によるショックは涙で示されるに限って、運命か神の仕業か、二人は幸せな結婚生活を過ごすことで救われる、というのは監督の性格出てるなと思った。経済格差のある二人だけど、寧ろお金(の無さ)を気にしないアパーナが良い。

過去二作とも調子よく事が進むと思わせた矢先に悲劇が起きていたので、今作もやはりアパーナが死ぬ。オプーは死のうとしたけど死ねない。神のいる国だったなと思い出した。爺ちゃんが杖を振りかざした時のオプーのセリフで、カジャールも死にかねなかったのかと想像したりした。

身内を亡くしまくったオプー、息子と再開できたのは良かった。ここでこのシリーズが完結するということは、二人は今後幸せに生きていけるんだろうと思ったりした。