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恋文のりのレビュー・感想・評価

恋文(1985年製作の映画)
4.0
倍賞美津子メチャクチャ良いオンナじゃねえか〜〜〜うわーーーーん。こういうお話なんとも言えないけど大スキ…
これ、男女で全く感じ方が異なると思うんですけど、ショーケンがマジでどうしようもなさすぎて虫唾が走る!笑 女達のことを考えているようで自分のことしか考えてない、都合の良いように考えすぎていてバカとエゴが過ぎるよ〜呑気な顔で笑うな苛々するから!!!って本当にムシャクシャするんだけど、男の人は共感めいた感情も沸くのかなあ。謎。

郷子さんの心情が複雑で難しくって面白い。お金を渡すところ、背中を叩くところ、ペイントを消すところ。(あ、今この一瞬変化した)っていうのは色々なシーンで感じ取れたけど、一度見ただけでは汲み取れてない気がする。メチャクチャ強くて優しい女性なんだけど、不意に見せる弱さが見ててキツい。「あんな男の何が良いの?」なんて、(でも好きなんだもん…)っていう只の自問自答になってるよ〜苦しい〜。

こんな男捨ててしまえよ!と客観的に見たら絶対思うけど、惚れた本人にも分からない、この人じゃないとダメっていうのが有るんだろうね、っていうのも分かるから女性はきっと郷子さんに情が湧いてしまう。女同士で観るとあーだこーだ言って楽しめるだろうな…

郷子さんと江津子さんの女性にしか(ですら)分かち合えない関係性を描き切ったのが素晴らしくて、将一は私の中ではただの添え物でしかないな、と思いました。
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