実際の映像とミラ・ジョヴォヴィッチの再現映像を並列に映すモキュメンタリー映画、テーマはUFOです。
宇宙人によるキャトルミューティレーション、古代文明のオーパーツ、片田舎の町に静かに蔓延する陰謀論的な不穏な空気、これらがホラードキュメンタリー仕立てに進行していきます。一方で話が進んでいくにつれて主人公の統合失調症的気質による思考障害も明らかになっていき、彼女の証言を聞く視聴者も何が現実で何が虚言か分からなくなっていきます。そんなオカルト話あるわけない、しかし当時の映像は圧倒的真実味を持って存在しているのです。美しいアラスカの風景をバックに登場人物たちの現在の様子がモノローグされるラストが何ともリアルで空恐ろしい気持ちにさせられます。
まあしかし安心してください、この作品の舞台の都市に不審事件が多発している証拠はなく、実際映画で使われた映像はフェイクであると種明かしがされているそうです。尤も宇宙人の記憶改変術の前では無力ですが…(暗黒微笑)どうも理論上地球外生命体は確実にいるだろうと信じておりますのでこういうのは下手な幽霊話より没入感があって怖いですね。
というか個人的に非常に好みなのですこういうムーみたいな怪しげオカルトファイル、宇宙と古代文明はロマンですよ。こういうの馬鹿馬鹿しいと思う方も多いでしょうが、きっとぶっ刺さる方もいることと信じて高得点を捧げます。
