tsuyoshi

Dolls ドールズのtsuyoshiのレビュー・感想・評価

Dolls ドールズ(2002年製作の映画)
3.7
北野武監督が紡ぐ、3つの愛の物語。
今までの作品で最も暴力的な作品である。と監督自身が発言したこの映画。

直接的な暴力描写は一切無いが、
彼らの愛が報われたかと思えた瞬間に、突然訪れる死は、圧倒的に残虐かつ無慈悲である。
しかしその瞬間が、圧倒的に儚く、美しいのかもしれない。
例えるなら、桜は満開の時ではなく散る瞬間が一番、情緒的で美しいと表現されるのと同様に。
彼らは皆、人形のように何かに操られ、彼らの愛の使命を果たし、そして散っていく。
そこに一貫してあるもの、それは "究極の 美しさ"なのだ。

北野作品はかなり好きで殆ど観ましたが、
やはりハズレがないです。
ずっと思っていましたが、こんなに凄い映画を作る方が日本のお笑いの世界で天下取ってるって恐ろしいですよね(いい意味で笑)
tsuyoshi

tsuyoshi