Dolls ドールズの作品情報・感想・評価

「Dolls ドールズ」に投稿された感想・評価

仁

仁の感想・評価

3.8
北野武がオムニバスを撮るとこうなるのか...!全く境遇の異なる主人公たちに流れるテーマの共通を、あからさまに観客に示さない奥行きが好き。恋人同士の愛とアイドルの追っかけの愛を同列に扱うのは、割とハッとさせられる視点だった。

しかし北野武の中でも評価に陰りが見えてきた頃の作品というのは理解できる。ストーリーの強さは今までより数段落ちるし、ついに久石譲の劇伴と画のバランスが崩れ始めた感じもするから。

監督らしくないズームイン/アウトの多用も気になる。完成した構図を撮る人なんだから要らないと素人は思うのですが、この頃心境の変化でもあったんでしょうか。

でもまだ十二分に初期の香りは残っているし、巷で言われてるほど悪くない作品だと思う。
joker

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3.5
久しぶりの北野映画。

言葉を失ってしまった女と、
その女性を見守る男のラブストーリー。

登場人物の1人1人が、
それぞれ空虚な喪失感を抱えている。

その空っぽの肉体が、
どこか人形に見えてくる瞬間がある。

逆に操られている人形たちの方が、
人間らしい表情を見せる時がある。

久石 譲さんの音楽がピッタリで、
なかなか考えさせられる作品。
むむむ

むむむの感想・評価

3.6
たしか中学生くらいの頃に深夜やっていて、気づいたら引き込まれていた記憶がある。
景色が、雪がうつくしかった。
もう一度見たい
スノードームに降る雨のように水槽の中で紛い物の季節を飼うということ。
『恋』をすると辛く哀しいこともある。陰と陽で表すならば“陰”だと思う。それを役者の表情、間、四季折々の風景、音楽で見事に表現し、胸に切なく迫るものがあった。劇中には、様々な『愛 』のカタチが登場する。献身的な愛、自己犠牲的な愛...そのどれもが美しかった。

人は誰かに恋をして、愛したり、裏切られたり、時に操り人形のように、踊り、踊らされて、翻弄される。

生と死、恋と愛、奪う者は奪われる、どこかへ行ってしまう人と永久に待ち続ける人

色んなテーマが盛り込まれており、考えさせられる素晴らしい作品でした。
canna

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4.0
菅野みほ凄すぎます!かわいいし、やばい。
人形と衣装と紅葉のいろとても綺麗(´・・`)♡
Juliet

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3.4
あっ、
これ、わりとすき。

菅野美穂、ひたむきだったなぁー
mamimumemo

mamimumemoの感想・評価

3.5
北野武×久石譲×山本耀司っていうだけで観る前から100点!!っていう気持ちで見始めました。
でも。。。って言う感じです。
最初に人形浄瑠璃があったので人形(心がない)と人間(心がある)で対比?
お弁当持って待ち続けてるおばあさんと、アイドルの追っかけの青年は恋は盲目ってこと?
繋がり乞食の二人が、乞食って言う割にはめっちゃ綺麗じゃない?とか思って途中までしっかり観れてなかったけど、この二人はこの映画の象徴みたいなキャラクターで、ファンタジーの世界みたいに思えたらすごく観やすくなった。
最終的に人形の衣装になるのも納得というか。
物語と関係なく、すごい細かいことやけど物語の最初に車で逃避行してる最中に車の外で佐和子がパイプのおもちゃで遊んでるシーン、アングル的にボールが見えるのおかしくない?って思うシーンがあってその変な違和感が嫌やった。めっっちゃ細かいことやけど(笑)
ヨウジさんの衣装に日本の風景の景色が合わさった映像がすごく綺麗でそれだけでも観て良かったー!って思えた。
この映画を一回観ただけで全部分かったってなる人凄い!時間を置いてもう一度観てみます。
arch

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4.7
男女を繋ぐ赤色の糸、それはどこか楽観的な運命を連想させてロマンチックだ。しかしその糸は片方が倒れれば、もう片方も倒れるように運命共同体として不幸すら共有してしまう。
三組の男女の歪な運命的関係は決して楽観的ではなく、残酷な過ちと後悔の物語に仕上げている。その残酷さは武監督曰く「これまでで最も残酷な作品」といわしめるほど。
本作は「あの夏」以来の恋愛ものではあるが、それと同時にしっかりとした初の群像劇になっていて、赤というイメージカラーと相手への強い感情に人生が壊れてしまった経緯が共通している。
そのどれもが語るのは愛の暴力性であろう。
例を挙げるならば、
「松本は裏切ったことにより、佐代子は壊れてしまい、挙句に結局佐代子の元に戻って飛び出してしまう。」
「ヤクザの親分は昔の恋人を思いを馳せ、ふと思い出のベンチに向かうと変わらずそこで待つ彼女がいる。」
「アイドル人生から転落したアイドルに今も憧れ、自らの目を閉じてまで会いに行こうとする」
これら三つの出来事はどこか運命を感じさせ、美しいもののようでありながら、とてつもなく残酷で暴力な出来事で、それぞれに死という結末が与えられている。

これまでのキタノブルーを排し、本作は秋から冬にかけての物語であることもあり、"キタノレッド"という感じで、本作がこれまでの作品と比べて異質な作品であることが分かる。

箇条書きで申し訳ないが、もう一点。本作のタイトル「Dolls」とは何なのか。もちろん最後まで見れば、松本二人を指すことは分かる。だが、本作残りの二組にとって人形とは何なのか。アイドルという概念、運命に翻弄された良子、そういった何かにずっと支配され振り回されている様子が冒頭の人形劇に重なるからなのではないか?正直強引にも感じるが、しかし全体にある台詞の少なさから来る"見えざる作為的な何か"によって翻弄される様は確かに人形劇のようではあったな思う。

異質だが、しかし武作品でかなり好きな一作だ。
武の絶頂期だねこれは
この傑作がfilmarksで3.3とか
いかにfilmarksが見る目無い奴らが多いか 良くわかる。
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