【「みんな仲良く」はやめましょう】
筒井康隆が小松左京『日本沈没』のパロディとして書いた短篇を映画化したもの。河崎実監督作品。
世界中が海の底に沈んだのになぜか日本だけは沈没を免れた世界。外国から押し寄せる難民たちを狩る警察。若い外国人メイドを雇ってウハウハしている日本人男性。かろうじて日本で生き延びる外国首脳に優越感を持って接する首相。
原作にこだわらず時事ネタも入れたりしてなかなかだけれど、オカネを使っていない低予算映画であるのが見え見えなのと、最後はブラックになりきれずに「みんな仲良く」に収斂してしまうところが、イマイチか。