浅野公喜

バッド・ボーイズの浅野公喜のレビュー・感想・評価

バッド・ボーイズ(1983年製作の映画)
3.5
お騒がせひょうきん黒人二人組が出るアクション・・ではなく、ショーン・ペン演じる不良が敵対するギャングのリーダーの弟を轢き殺したことで刑務所送りになるバイオレンスドラマ。

刑務所内のリーダー達を時に缶を詰めた袋で殴ったりすることでやっつけ、自らがリーダーとなっていくわけですが刑務所の外ではギャングのリーダーがショーンの彼女を強姦、結局逮捕され同じ刑務所に送られ再び対峙する・・という流れで負の連鎖が終始止まらず。最後はともかく、真っ当な人間になろうとする過程があまり描かれずこれからもその連鎖が続きそうな印象を抱かせる点がドラマとしては弱い気がしますが、やるせない若さ故の葛藤は描けていると思いました。

監督が「ハロウィン2」のリック・ローゼンタールで、刑務所のリーダーを後に「ショーシャンクの空に」で看守役となるクランシー・ブラウンが演じているのがちょっと面白く(クランシーに関してはラジオ爆弾で顔が血だらけに)、ビリー・スクワイアやアイアン・メイデン、ジョージ・クリントンにピーボ・ブライソン等がちょこっとだけ流れてます。
浅野公喜

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