メラン28号

オルランドのメラン28号のレビュー・感想・評価

オルランド(1992年製作の映画)
4.1
ティルダ・スウィントン激マブすぎてしんどっっっっ!!
観てる間ずっと「美っっっっ!!」てなってた。

中世的な主人公が400年を生きていく過程が、
わりとサクサクと描かれているのでとても観やすかったし、
彼が長生きしても性別変わっても、
周りが大騒ぎしたりとかもない不思議な世界観。

けど、女性になったとたんに重い服を着せられ身動きは取りづらくなり、男性から下に見られ、求婚されたのを断ったら女は男たちの物だと暴論をぶつけられ、男ではないから相続権ないからと家まで取り上げられることに。女の悲劇が一気に彼に降りかかってくるのが、なかなか他では見られないので面白かった。
「私は結局、この世紀の精神に負けたのよ」

彼の一度の相手となる男性は、どちらかと言えば現代的。
結婚で相手を縛ることはせずに、お互いにお互いの生きたいように生きる。
無責任ではあるけど、オルランドにとって彼の精神こそが最良だった。

最高によかったんだけど、ラストの謎の天使(?)に笑った。
あれなに!?
メラン28号

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