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美しきセルジュのBONのレビュー・感想・評価

美しきセルジュ(1957年製作の映画)
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ゴダールやトリュフォーよりも先駆けて公開された本作はヌーヴェルヴァーグの原点。

12年ぶりにフランス・クルーズ県のサルダンというの村に戻った青年フランソワが、町が衰退していることを知り、かつては有望な幼馴染だったセルジュが、アル中で愛のない結婚生活に追い込まれている彼を救おうとしながらも、2人の女が絡み合う青春映画で、即興的な撮影でヌーヴェルヴァーグ色の濃い作品。

ロケ地のサルダンは実際にシャブロルが幼少期に過ごした思い出の地だそうです。閉鎖的でノスタルジーの中崩れていく町やどこかよそよそしい人間を捉え、繊細な若者の影を美しいモノクロームで映し出した作品だった。
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