BONさんの映画レビュー・感想・評価

BON

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雨月物語(1953年製作の映画)

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ワンシーンワンカットとショットの力強さは今見ても全く古臭くなくて、戦乱の荒廃した地と幽玄妖美な幻想世界の対比に惚れ惚れしてしまう。

説教臭さが鼻につくのは欲望の醜さという普遍的なテーマにまんまと大金
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ヘルムート・ニュートンと12人の女たち(2020年製作の映画)

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ピアソラのリベルタンゴが流れるだけで写真がよりカッコよくなってしまい、もうその音に夢中になって全尺聴きに何度も中断してしまった。

被写体自身の私生活やパーソナリティに何の興味もなく、カメラに映る身体
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セバスチャン・サルガド 地球へのラブレター(2014年製作の映画)

4.3

報道写真家サルガドのドキュメンタリー。ポートレートは被写体との関係性が写真に表れるものだと思っていたので、過酷な状況を生きる行き当たりばったりの人間を撮影したセンセーショナルな報道写真に神の眼など人間>>続きを読む

ジャズ・ロフト(2015年製作の映画)

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十分な露出で撮影して暗すぎるくらいにプリントし、定着液から取り出したら明るくしたい部分をブラシで擦り赤血塩で漂白しまた浸す。1枚の焼き付けのために納得するまで時には250枚の印画紙を使い果たす。

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ブリキの太鼓 ディレクターズカット版(1979年製作の映画)

4.0

ダンツィヒの複雑な歴史を成長をやめた奇特な少年の目線で紐解いていく。3時間弱の長尺で熱量を維持したままラストまで釘付けにできる脚本の出来事の起こし方とそれを肉付けする画作りがすごい。

フィクションか
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TAR/ター(2022年製作の映画)

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まさかターで締めると思わなかったのだけど、芝居とじわじわ追いつめられていく様は圧倒的でした。

THE CITY(2021年製作の映画)

4.0

渋谷区円山町で裏社会の住人たちがカメラと共に駆けずり回る。舞台ど真ん中のユーロ、母校と同じ場所で観れたことがとても嬉しかった。人造指と銃を構えて包帯咥えるスチームパンク的な手づくり感が最高すぎる。渋谷>>続きを読む

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

5.0

もうあまり感想の言葉は要らなくて何度か泣きそうになった。日本企業の大人の力が裏で動いていると分かっていてもヴェンダースのおかげで全てが覆されていてこれから先もずっと大事な映画になっていく。

ドレミファ娘の血は騒ぐ(1985年製作の映画)

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ゴダールなのか。ゴダールなのね。
残念ながら私の人生で大切にしていることがこの作品の中で大事にされていなかったので中々世界に入ることができなかった。

春夏秋冬そして春(2003年製作の映画)

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マクベスの言葉を拝借するなら汚いは綺麗、綺麗は汚い、汚いは綺麗な物話だった。閉鎖的大自然の中でたった1人の坊さんの下で育ったら、急に現れた女性に狂ってしまうのはまず間違いないけど、煩悩から解放され悟り>>続きを読む

レネットとミラベル/四つの冒険(1986年製作の映画)

4.5

好きすぎて涙が出そうになった。大事な宝物の映画になった。森の中でテーブル置いてテーブルクロスかけて、赤い服着て、ワインとパンとフルーツ置いて心からアペロしたいし、青い時間は緑の光線のような人生の煌めき>>続きを読む

JUNK HEAD(2017年製作の映画)

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監督の発言で散々炎上した時に、一緒に観るはずだったフェミニストの友だちが怒りで消えてしまったのでやっと1人で観た。サイバーパンクで救いのない地下世界だけを想像していたので、ギャグ漫画のようなユーモアさ>>続きを読む

枯れ葉(2023年製作の映画)

4.0

キートス、カウリスマキ。
人生の灯火を見せてくれて。

この悲惨な同じ世界のどこかで生活し、すれ違う男女。貧しくて、もう若くもなくて、問題を抱えたままだけどキラリと小さく光る希望さえあれば生きていける
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