BONさんの映画レビュー・感想・評価

BON

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冬の旅(1985年製作の映画)

4.7

フランスはパリかパリ以外だとありありと分かる片田舎で息づく人々の生活。ドキュメンタリータッチな人々の土臭い仕事ぶりや顔つきは『ダゲール街の人々』(1975)を彷彿とさせる…。真っ直ぐにカメラを見つめ、>>続きを読む

ノベンバー(2017年製作の映画)

3.9

1カットごとに命のこもった職人芸と単なるモノクロームではない洗練された21世紀の美しさを感じた。シンプルな三角関係を実験的かつポエティックに仕立て、ラストまで歯切れの良い幕切れで相当面白かった。原作を>>続きを読む

フォーエヴァー・モーツアルト(1996年製作の映画)

4.0

「眠っていても、覚醒できているのは、哲学と友情のおかげだ」
「映画は、観客の視線が欲望に置き換わる」

トラック(1977年製作の映画)

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トラックとシナリオ打ち合わせの応酬。道をただひたすら走っていくトラックにとてつもない寂しさを感じた。

川凪ぐ火葬場(2022年製作の映画)

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いつか必ずくるであろう別れという普遍的で形のないものをつめたくあたたかく画をもって投げかけてくる。

フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊(2021年製作の映画)

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神経質なデザイナーが作った雑誌を開いた世界観。作り込まれたセットの広さがすさまじかった。

グッバイ・ゴダール!(2017年製作の映画)

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ゴダールを演じるゴダールをさらに演じるルイ・ガレルという印象だった。

冷たい水(1994年製作の映画)

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少年少女とカメラが駆けずり回る。柔らかい色彩と刹那的な輝きが妙に合っていて、この歳頃でしか生まれないであろう息苦しさを一歩引いて観た。

こちらあみ子(2022年製作の映画)

4.1

涙が出るかと思った。交換不可能な主人公だった。カメラはあみ子から見た幼少期の幸福な思い出や世界の不可解さや閉塞感を映していた。彼女のこの先をもっと見たい。プロデューサーの方とお話する機会が偶然あったの>>続きを読む

アス(2019年製作の映画)

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物理攻撃はどうかと思うのですがやっぱり監督はブラックユーモアセンスの天才です。

原子怪獣現わる(1953年製作の映画)

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メロドラマ要素まである怪獣特撮ウェーブの源流。なんて可愛い造形なのでしょう。

ゲット・アウト(2017年製作の映画)

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自分のテリトリーに土足でズケズケと入って来られる不快さや苛立ちを思い出させてくれる皮肉な作品でした。

天才たちの頭の中~世界を面白くする107のヒント~(2019年製作の映画)

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天才たちがなぜ自分がクリエイティビティなのか聞かれ、ゆっくりと考察して言葉を選んでいるのに対してタランティーノときたら…。好きです。

NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

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監督は相当ユーモアセンスがあるらしい。どんな社会風刺や参照があっても後半はギャグ漫画をなぞっているかのような感覚に陥りもう細かいことなんてどうでもいいのだと悟った。ビッグバジェットの画と脚本のアンバラ>>続きを読む

砂の器(1974年製作の映画)

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親子の探求と邂逅。
「生まれてきたこと、生きていること。生まれてきたこと、生きていること…、それが宿命ならあたしにもよく分かるわ」

エポックのアトリエ 菅谷晋一がつくるレコードジャケット(2020年製作の映画)

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創造された音楽のファーストリスナーはデザイナーだと言い切れそうな程音楽とジャケットは密接に関係していて消費者のイメージ付けにジャケットにはものすごい力があると改めて感じた。菅谷氏の、アーティストという>>続きを読む

Love Letter(1995年製作の映画)

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愛別離苦と消失する淡い恋の対比が良かった。

(1997年製作の映画)

4.8

言葉という手段を放棄して揺蕩う老若男女あらゆる人々。森の中のボロ屋敷で食事をし、歩き回り、息づく。この世への未練、自分への諦め、疲弊、愛おしさ、ワイン、憔悴、煙、離脱、懺悔、呼吸、始まり、森、トゲ、曇>>続きを読む

ファニーゲーム(1997年製作の映画)

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虚構を現実に、またはその逆、不快さの極限を描き出す神の所業。

世界で一番美しい少年(2021年製作の映画)

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家族や周囲の大人に恵まれず美を搾取消費され続けてきた彼の気持ちを初めて知り、彼の映画を手放しで称賛し権力を肥大化させてしまった。制作環境下で立場が弱い人ほど保護されるムーブメントに乗っていきたい。ドキ>>続きを読む

三日間(1992年製作の映画)

4.9

晩秋。ロシアの飛地領カリーニングラードで、リトアニア人の青年2人がロシア人の少女と出会う。

泥色茶色灰色に塗りたくられたフレーム。酔っ払い、娼婦、煙草を吸う子ども。青春の甘い響きなど一切ない寂寥感漂
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パリは霧にぬれて(1971年製作の映画)

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『禁じられた遊び』(1952)や『太陽がいっぱい』(1960)の巨匠ルネ・クレマンの脂の乗り切ったサスペンスもの。頭の中にモヤがかかるように仕組まれた不安定な家族。冒頭の深い霧に飲み込まれたムードのま>>続きを読む

リコリス・ピザ(2021年製作の映画)

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くたびれた25歳の主人公と小太りの15歳、キャラクターの作り込みとキャスティングが絶妙だった。主人公の見苦しい振舞いとティーンエイジから年増扱いされる雰囲気にヒリヒリした違和感を覚えつつもどストレート>>続きを読む

やさしい人(2013年製作の映画)

4.0

人の心の流動性から関係に歪みが生じていく無情さと、みんなのヴァカンスとは真逆の冬景色がやけに陰惨で痴情のもつれから父と子の話に変遷していったのもこみ上げてくるものがあった。また鬱になった。

Sans titre(原題)(1997年製作の映画)

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カンヌ国際映画祭が50周年を記念してカラックスに制作依頼した短編映画。
映画史のアーカイヴをコラージュし、2年後に公開される『ポーラX』のドパルデューとゴルベワの断片も織り交ぜた怪奇色した8分半。ゴダ
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