母ちゃん

トランスアメリカの母ちゃんのネタバレレビュー・内容・結末

トランスアメリカ(2005年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

ブリーは性同一性障害を抱えていて一週間後に手術が控えていた。そんな時刑務所から連絡が来る。

「父親を探している」

ブリーは大学生の時に一度だけ女性と関係を持った。その時の子供からの連絡だった。ブリーは息子(トビー)に自分が父親と黙ったまま会いに行きトビーと継父の所へ向かった。だご継父はトビーに性的虐待をしていた事を知る。継父には預けられないと思いどうするか思い悩む。2人は旅を続けながらお互いの事を知り心を許し始めるのだがブリーが実は男である事を知りトビーは怒りを露わにする。トビーは嘘をつかれていた事に怒っていたのだった。そんな時ヒッチハイクの青年に車ごと盗まれてしまい仕方なく実家へ行く事にする。ブリーの母親はブリーの事を一切認めようとしなかったがトビーが孫だと知るとトビーをどうにか手元に置こうと考える。しかしブリーはトビーに父親である事を打ち明けると再び怒りを露わにし出て行ってしまった。2度も大事な事を隠していたからだ。念願の手術が終わってもトビーがいないからちっとも幸せじゃないブリー。そんなある日トビーがブリーを訪ねて来た。AV男優をやっているトビーを否定せず受け入れるブリー。相変わらず行儀の悪い事をすれば注意するブリー。2人はビールで乾杯をするのだった。


見終わるまで気付かなかった。ブリー役がデスパレードの妻達に出ていた女優さんだと。そしてトビー役がゴシップガールに出てた優男だと。

性同一性障害に悩み家族と上手くやれなかったブリーと継父に性的虐待され家族の愛を知らなかったトビー。
トビーはもしかしたら初めて自分を心配して注意してくれる大人に出会ったのかもしれない。愛を向けてくれる大人にね。
ブリーも友達もいなく本当の自分を曝け出せる人がいなかった。2人は似ていたのかもしれない。

誰も信じないって風なのにブリーの言う事は素直に応じるトビーも、トビーの我儘でキャンプをするブリーもお互いを思いやっているみたいで何だが素敵でした。
母ちゃん

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