ほおづき

パーマネント野ばらのほおづきのレビュー・感想・評価

パーマネント野ばら(2010年製作の映画)
4.0
男運の悪い3人の女子が田舎町でもがいている姿を描くドタバタブラックコメディで、西原理恵子さん原作漫画の映画化作品。
あんまり期待せずに見はじめたけどおもしろい映画だった。あと涙出るくらい笑った。


クセが強すぎる登場人物に笑いながらも、毎日毎日実りのない日々の繰り返しのこんな田舎町にはぜっっったいに住みたくないって思いながら観てたけど、徐々に不穏な空気が漂い始めて、彼女らみんなが等しくもがいていて”まとも”じゃないからこその愛情だったのかっていう終わり方に、都会では感じれない田舎町の底知れない包容力を感じてちょっと鳥肌がたった。。。

たしかにそんな町の空気に主人公がひとりなじんでなくって、ふわふわと地に足がついてない感じするなぁって漠然と思いながら観てたけど、あとから考えるとこの役はつかみどころのない菅野美穂さんならではの適役だったなぁって思った。


登場人物が全員もれなく狂ってて、どの人も笑えるくらいにド底辺だったんだけどw、その中でも一番際立っていたのが小池栄子さんで、場末のスナックの破天荒なギャル系ママというキャラをカンペキに演じていて、完全に主役を食ってしまっていた。。。
こんな小池栄子さん初めて見るっていうくらいめちゃくちゃアクティブに動いてたから、こんな活躍を経て、今は目力のみで黙って突っ立てるだけで威圧できるキャラ演じてるのなんか感慨深いなぁって思った。