さしすせ

パーマネント野ばらのさしすせのネタバレレビュー・内容・結末

パーマネント野ばら(2010年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

離婚歴があり子持ちのなおこ。
"お母ちゃん"が経営する田舎町の美容院"パーマネント野ばら"に出戻り、手伝いながら暮らす日々。

サロン化している"パーマネント野ばら"は地元の女性常連客たちの憩いの場であり、発散の場。
この常連客も、なおこの友人である"みっちゃん"も"ともちゃん"も、性懲りも無く男性に振り回されて一喜一憂中。勿論、なおこも例外ではない。

飲んだ帰り道であろうガード下のなおことカシマがいい。グラデーションが効いた欲、1番楽しい時期。

"あんた子どもじゃないだろ。
もう大人だし、
好きな時に誰とでもどこにでも行けんだよ。"

先程のガード下の件りも、温泉での帯の件りも、カシマの緩急の付け方がとても上手くてこれはなおこが抜け出せなくなるのも納得。

と思いきや。「イニシエーション・ラブ(2015)」どころではない覆り。

閉鎖的な田舎はどことなく皆曖昧に不幸で静かに狂っていて、その中でパンチパーマの常連客のように逞しくなっていくのだと思った。
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