わにたつまき

パーマネント野ばらのわにたつまきのネタバレレビュー・内容・結末

パーマネント野ばら(2010年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます


私、狂ってる?・・・。

田舎に暮らす母子家庭の親子とそのお母さんと更に周りの人々の日常のお話。

吉田大八監督ってホントに凄いですよね。

僕はこの作品に心臓を掴まれてます。

なおこは離婚して娘と一緒に実家の美容院に身を寄せている。
なおこの友達みっちゃんは多国籍スナックのママで、旦那が店の女の子と浮気しており、嫉妬して旦那を車で轢いちゃうようなぶっ飛んだ女性。
友達のともちゃんは男運が悪くて、つきあ男はDV男ばかりで、やっとであった優しい夫はギャンブルに狂って行方知れず。
母の美容院に来るパンチパーマのおばちゃん達はチンコの話ばかりしている。
義理の父は母を捨てて醜いおばちゃんと暮らしている。
みっちゃんの父はボケて電柱をチェーンソーで切り倒しまくる。
皆変で皆病んでいる。
そんな人達をなおこが優しく見守る的なストーリーが、ピアノの旋律と共にひっくり返るラストがめちゃくちゃ痺れる。
直子が1番狂っていて、周りの人達が優しく見守っているという真実がわかる。

ラスト、ももの呼び掛けに振り向くなおこの表情の意味は?
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