スタンダード

夫たち、妻たちのスタンダードのレビュー・感想・評価

夫たち、妻たち(1992年製作の映画)
5.0
【ジュリエット・ルイス】


本作のジュリエット・ルイスは
"ハマり役"ですね。


正直、
『ギルバート・グレイプ』
の時より魅力的です。


ウディ・アレンは、
女優の魅力を
"120%"引き出します。


【すごい!映画にできるよ!】


ジュリエット・ルイスが
『自身の異常な恋愛遍歴』
を語った後に、

『すごい!小説にできるよ!』と、
ウディ・アレンが感嘆の声をあげます。


しかし本作において、
『当のシーンはほんの一部分』
に過ぎません。


きっと映画には、
『すごい!小説にできるよ!』
というエピソードが、
『最低10個は必要』
なのかもしれません。


【欠陥と結婚】


『この世で完璧な人間』は、
『ほんの一握り』なのかもしれません。


つまり大部分のカップルは、
"欠陥"を抱えたままに
"結婚"をしていることになります。


『欠陥を承知のうえで結婚するのか?』
『完璧だと勘違いして結婚するのか?』


【凸凹】


凸凹が綺麗に組み合わされば、
夫婦間の争いは起こりません。


しかし、
『凸の突起と』
『凹の窪みは』
『欠陥の象徴』なのかも。


欠陥を愛せなければ
綺麗に噛み合わさることはなく、

『男女間の噛み合わない連鎖』は
『繁殖していく』のでしょう。