ジャック・ニコルソンはちょっと偏屈な中年親父役がサマになってクスッと笑える。
顔の表情が豊かで感情表現がさすが上手い。
定年後悠々自適なはずが、妻を亡くし、寂しく切なく思い切った行動に出たシュミット。
誰からも必要とされなくなった無力感を感じる彼の心の揺らぎが伝わってくる。
アフリカ難民の男の子に綴る手紙がストーリーを伝えるという演出に哀愁を感じる。
が、それはまた涙を誘うラストシーンへ繋がる。
定年後20年以上続く今の時代、第二の人生をどう生きるのか…
仕事優先の日本人の男性には共感を覚える部分もあるのでは…