1939年製作の西部劇。モノクロかと思いきやカラー作品だった。
鉄道会社の土地買収人の横暴なやり方の犠牲となった母(ジェーン・ダーウェル)の仇を打ったジェシー・ジェームス(タイロン・パワー)と兄フランク(ヘンリー・フォンダ)は鉄道会社から目の敵にされ、強盗団として追われる身となっていく、、、。
字も読めない者に二束三文で土地を買い叩く契約書に強引にサインをさせる鉄道会社の手先のやり口のひどさが目に余る。刑を軽くする約束で自首したジェシーをいきなり縛り首にしようとする鉄道会社とグルの判事。あれでジェームス兄弟が怒るのは当然だ。
T・パワーとH・フォンダという知性を感じさせる二人が兄弟役だけに決して悪人に見えない。
鉄道会社に批判的で彼ら兄弟に同情的な保安官ウイル・ライトを西部劇スターのランドルフ・スコットが演じている。
J・ダーウェルは「怒りの葡萄」でもH・フォンダの母親の役だった。
ジェシーを裏切るボブ・フォードをジョン・キャラダインが不気味に演じている。