風来坊

パッセンジャー57の風来坊のレビュー・感想・評価

パッセンジャー57(1992年製作の映画)
5.0
過去レビュー投稿。

テロリスト対策の専門家のジョン・カッターはある出来事から一線を離れ、今は航空会社のハイジャック対策の講師をしていた。ある日、新たな仕事の会議の為に飛行機に搭乗するが、その機がハイジャックされる事態になりカッターは犯人たちと対峙するが…。アメリカ製のアクション映画。

私が大好きなアクション映画の1つ。金欲にまみれる前の若き日のウェズリー・スナイプスさんが、カポエィラと空手有段者の実績を引っ提げてキレキレのアクションを見せてくれます。

物語としては単純で展開もありきたりではあるものの、主人公を演じるウェズリー・スナイプスと貫禄のある狂気のテロリストを演じるレーン役のブルース・ペインの掛け合いが絶妙で堪らない。
特に「ルーレットをやるか?」、「いつも黒に賭けろ」の流れの台詞は個人的に大好きなシーン。

冒頭のタイトルロールも凝っていて、バックに流れる音楽もスゴくカッコいい。リリース直後のキャッチコピーの「テロリストの唯一の誤算は57番目の乗客だった」というキャッチコピーも好きです。

この映画はハイジャックをテーマにした映画ではかなり冒険をしている。なんとテロリストが1回飛行機を降りてしまうのだ。
「いやいや降りちゃダメだろ!テンポが遅くなるよ!」という声の方が圧倒的に多いのですが、ずっと飛行機の中というマンネリを打破しようとした新しい試みという部分では評価出来ると思います。

所々にメリハリの効いたアクションシーンがあるが、低予算のせいでアクションシーンに派手さはあまり感じられない。
観覧車の鉄塔を目立つのにわざわざ登ったりと、ツッコミ所もかなりありますがまあ許容範囲です。

後にハリウッド映画に欠かせない脇役となったトム・サイズモアさんがチョイ役で出演してますが、これがなかなか良い味を出しています。ヘリの中のシーンには笑う(^o^)
話し好きの陽気なおばあちゃんであったり、脇役も結構良いキャラクターがいて面白いです。

B級臭さが漂うアクション映画ではありますが、私としてはウェズリー・スナイプスが好きになった思い出の作品でスゴく好きな映画。
風来坊

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