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みなさん、さようならのtakywalkerのレビュー・感想・評価

みなさん、さようなら(2012年製作の映画)
4.3
団地という小さな舞台に、人生の全てが詰め込まれた映画。

こういう、いわゆるひきこもり作品は、ひきこもりを克服する事が物語の中心になる事が往々にして多いが、そうではない所がこの作品の意外性であり、面白さであると思う。

心に傷を抱えた時に、その傷を無理矢理に治そうとするのではなく、ゆっくりとゆっくりと、その傷を守ってあげる。
そういう事がしてあげられる人間に自分もなりたいと思えた映画だった。

やっぱり中村義洋監督は良い映画を撮る。
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