プライア

12人の優しい日本人のプライアのネタバレレビュー・内容・結末

12人の優しい日本人(1991年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

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陪審員12名が陪審員室で繰り広げる喜劇。
被疑者が不幸で綺麗な女性なのですぐに全員一致で無罪となり解散。
・・と思いきや、議論大好きの若い男が話をややこしくする。
さらにまた無駄に議論大好きな医者が同様にややこしくする。

最初はろくに参加してなかったトヨエツが途中から急に主導権を握る。
それにより事件の真相が解き明かされて行き、結果全員無罪で一致。
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2人ほどのチョイ役の他は、登場人物が12名しか出て来ない。
しかも全員陪審員なので既存の人間関係はなく、非常に分かり易い。
場面がほとんど密室内に限られるという点もシンプルで良い。

上記のような構成から、舞台を見ているような感覚になる。
そして本来なら警察がとっくに捜査で解明していないとおかしい内容が、
密室での会議内で次々に分かっていく(あくまでも仮説だが)。

つまり安楽椅子探偵の話みたいなもので、とても面白かった。
12人のキャラもそれぞれに立っていて、最高。

しっかし議論大好きのバカと、偉そうなバカ医者はウザい。
サラリーマン社会が惨めなのは、こういう奴らがのさばってるからだと思う。
きっと皆さんの会社でも、仕事を面倒くさくさせているのはこういう輩だろう。

最後は、地味でリーマン社会では虐げられそうな2人をトヨエツが生かし、
このウザい2人を論破するというのが痛快で、受け入れられる理由だろう。

このタッチで、違う事件を題材にしたまた別の作品を見てみたい。
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