〜3爺、「ゾーン」を征く〜
……あらすじ
某所。隕石と思しき、正体不明の何かが落ちた。
軍が調査隊を送るも、誰も帰っては来ない。
そこで、こんな噂が立った。
「そこに行けば、願いが叶う」と。
「そこ」は『ゾーン』と呼ばれるようになった。
主人公は『ゾーン』に明るい「案内人」
共に歩むは「作家」と「教授」の二人。
禿げかかった3爺が、各々の想いを胸に、ゾーンを征く………
対話によって収斂される『生』への真理。
それぞれが違う立場、価値観を持っているからこそ、為せる対話。(喧嘩腰だけど笑)
3人の会話を客観視する僕達は、そこから視える真理に触れることが出来るのだ。
様々なテーマが重層的に重なり合い、垣間見える『真理』にもしっかりとした重みがあった。
洗練されたアーティスティックな画も魅力的。所々に小津安二郎リスペクトを感じるショットがあった。
人物や構造物の配置も工夫されていて、画に独特の奥行きが生まれているのも面白い。
…ただ、ちょっと哲学的すぎるな…。
かな〜り寓意的。もっと分かりやすく!疲れちゃうよ…
なのでスコアは4.8。
個人的には、教養臭い映画があまり好きじゃないので。(結局見てるんですけどね笑笑)
もっと安っぽくていいんだよ!みんな楽しめるヤツをさ!
…まぁ、タルコフスキー作品にそれ言っちゃあ畑違いって話なんですがね。アハハハハ…。
……なんか、人生って哀しいものですね。生きる意義って何だろう。希望はいずこに?
そんな事を考えさせさられた。
非常に深い映画。
価値観がアップデートした気分だぜ。
ラストシーン、
あれは救済なのか、さらなる絶望なのか……俺にはまだわからない。
一回じゃ全然たりないな