『惑星ソラリス(1972)』と重なりますが「望みが叶う」事の意味を深く哲学的に映像で表現している作品です。しかし、この作品は『惑星ソラリス(1972)』とは決定的に違うのは無駄?に長い事です。結果わ…
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水が溜まった廃墟での3人を撮る引きの構図がめちゃめちゃにかっこいい!!監督が如何に水を大切にしているかを感じられる。
赤みがかった映像は古代エジプトのデシェレトを想起させる。赤い砂漠は何も生み出さ…
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「実録・『ストーカー』鑑賞記」
以前から気になっていたSFですが、「長い。キツい。眠くなる。」という話を風の便りに聞いていたので恐れをなして遠慮していました。しかしやはり気になる。そこで今般思い切…
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急展開はないものの、常にあとをつけられているような、何かにどこかから見られているような居心地の悪さ、五感に訴えかける不快感と不安を煽る静けさが個人的に好み。
青々とした緑と水に沈んだイコンや硬貨、ピ…
この映画を観ると、私と、私の父と、父の恋人とで登った富士山を思い出します。富士山という「ゾーン」に対して、一番懐疑的な、というよりひねくれていた私はこの映画における作家ポジションでした。まあ、この映…
>>続きを読む数年前に観て何となく好きになった映画。
それから原作、ストルガツキー兄弟の「ストーカー」を読み2度目を観るに至る。
派手な展開はないし終始同じ雰囲気の映画。だが、それがいい。私は静かな未知との対面…
静謐さと美しさが心地いい。
哲学的で難解だけど、癖になる。
自分の本当の願望は何だろう?生きているうちには分からない事なのかもしれない。
自分には登場するあの3人が一人の人間の中に内在する異なる…
色々書きたいがタルコフスキー作品2本連続5時間超で疲れているのでまた後日整理する
現状を打開してくれる可能性を持った何かを求めているように見えて、その実、それが本当に自分の願いを叶えてくれるかは大…
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真の欲望が叶うことよりも、倫理の上にある小さく善良な希望を己の望みだと信じることこそが生きる上で精神的に大切である、というメッセージが受け取れる。つまり、誰しも非道徳的な欲望が心の底に渦巻いていて、…
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