遼

ストーカーの遼のレビュー・感想・評価

ストーカー(1979年製作の映画)
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ノスタルジア以来のアンドレイタルコフスキー


惑星ソラリスの場合は宇宙船の中で何度も蘇り、幻惑の中で自分を満たすからまだ分かりやすいけど

これはまずSF的なのは設定だけでほぼ描写的な何かはなく前半ほぼストーカー、学者、作家が【部屋】を目指してとぼとぼ歩きながら詩的な台詞を歌う様に話すだけ

でも後半、トンネル後からの追い上げが凄まじい

前半はなんか訳も分からずなんとなくみてるけど

特に砂漠〜奥さんの語り?告白?のシーンで印象が180°変わる

水、火、犬の表現も
特に水の表現はソラリス、ノスタルジアと違って
濁ってたり魚がいたり汚物が浮いてたり
タルコフスキー本人の感情を描いているんやろなぁ〜と
雨っぽいシーンは写真で欲しい位綺麗でした
結局【部屋】とはなんやったんや
と言うのが曖昧に描かれて終わってる

結局なんかよく分かった様な分からん様な感じで見終わってしまったが

こんな核みたいなことを詩的にやられると
もうそこから先に見出せるモノなんかないんじゃなかろうか

そしてこんなにも劇的に何も起こらないまま160分経つのに釘付けになるのもあまりないんじゃなかろうか

あぁ〜うまく説明できひん

評価ができません

もう一回見た時に付けますが
間違いなく傑作です

ありがとうございました
遼