がんびーの

トウキョウソナタのがんびーののレビュー・感想・評価

トウキョウソナタ(2008年製作の映画)
4.0
黒沢清の作品何気初めてかも。
カリスマ途中まで見てるから全部見ねば。

突然リストラされた夫。妻に打ち明けることもできず、仕事に行くふりをして一日中放浪する毎日。突然米軍に入ると言い出し家を出た長男。中東の戦争に飛ばされる。小学校の先生と喧嘩し、無視される次男。ピアノ教室に通いたいとお父さんに頼むが断られたので、お母さんからもらった給食の金をピアノ教室の月謝に回してバレてお父さんに殴られる。夫が公園の炊き出しに並んでるところを見ちゃった妻。リストラされたことを隠してたことに呆れる。長男を必死に止めるが結局彼は渡米してしまう。空き巣に襲われ良い感じになっちゃう。

悪化の一途を辿る家族に、月の光がさす。
ピアノ教室で天性の才能を持っていると賞賛される次男。ラストの彼の演奏が不思議と今までの不幸を帳消しにしてくれた気分。いつかは嵐が去って光が刺すのさ。最初と最後のシークエンスの対比が粋。

また観よう。

次男が階段から落ちるのめっちゃツボった。
がんびーの

がんびーの