たしかポン・ジュノが好きだと公言していた。
とんでもないジレンマとトラウマに襲われる、抉られた。
子供の性質(傷付けたら簡単に曲がってしまう心理)を忠実に描いている。ガラパゴス。
世界は流動的に動いていて、多面性が存在している。
(それぞれ色々なものを抱えていて、しかしそれは主観で捉えることしかできない)
以前から、家族だろ?みたいな台詞・価値観に触れる度に僕は困惑していた。
所詮他人なのかもしれないということを思い知らされる。
予定調和を容赦なく破壊してくる黒澤清の世界。
当たり前の様に突然人が消える。
しかし、それらは日常と紙一重だということ。
この映画は、すべての家族へ向けた救済であり、同時に優しく肯定してくれている。
大切にしていきたい映画。
黒澤清ありがとう
2023 '88