「このノートに名前を書かれた人間は死ぬ」
不朽の名作デスノートの実写版。漫画実写化作品の成功例として、るろうに剣心と並んで名が挙がることの多い映画。
無理に原作を完コピしようとするのではなく、映画化に合わせて色々割り切って改変している。これが素晴らしい。
月の設定が法学部の大学生になってたり、シブタクが極悪人になってたりする。原作のようにうっかり小物のシブタクを殺してしまって開き直ってキラとして覚醒するのではなく、法で裁けぬ悪を裁く力を欲してキラになるってのがナイス改変。
レイペンバーのトリックも多少改善されたし、ナオミのトリックも大幅改変されて全然別物になった。そんなことよりポテチのトリックなんとかしろよ。改変するならまずポテチだろ。
ビジュアル的な再現度は、Lやワタリ等の一部例外を除いて、月をはじめ余り高くない。原作の小畑イラストのシュッとした人物たちを無理に再現しようとすると色々不都合が生じるような気がするから、やはりここでも割り切りの大切さを感じる。似ても似つかないけど、鹿賀丈史の夜神総一郎は結構お気に入り。
細かいところだけど、警察データベースをはじめとしたツールのUIが軒並みおもちゃっぽいと言うかリアリティのかけらもないのが結構気になった。
あと人前で普通にノート使ったりとかのガバポイントも気になったけど、そこはまぁ演出上の都合と思って目を瞑れる程度だった。
しかしエンディングのレッチリが最高ですねぇ。本当に名曲。これをデスノートのエンディングに採用しようって考えた奴すげぇな。なんのつもりだ。